生成AI（ジェネレーティブAI）の進化が急速に進んでおり、私たちの生活や仕事のあり方を根本から変えつつあります。ChatGPTのようなテキスト生成AIや、画像・音声・動画を生成するAIは、すでに様々な分野で活躍を始めています。分野ごとに使える生成AIのサービスと、今後活用される分野・仕事を考えてみました。
分野別の代表的なサービス
テキスト生成AI
チャット形式での自然な会話など、意味を理解して自然なテキストを生成できる。多言語に翻訳も可能。
ChatGTP、Gemini、Claude
画像生成AI
テキストによって、イラストや写真を生成できる
DALL-E3、Adobe Firefly、Midjourney、Stable Diffusion、Flux.1 AI、ImageFX
動画生成AI
テキストや画像からオリジナル動画を生成できる
Midjourney V1、Open AI Sora、Runway、Dream Machine
AIが事実ではないことや存在しないものを“それらしく”出力してしまう現象のことを、Hallucination（ハルシネーション）と言います。事実と異なる内容を堂々と語ったり、画像や動画で、人間の指が６本になったり、関節が違っていたりすることです。
情報検索AI
Web上の情報を活用して、情報をまとめてくれる
Perplexity AI、Genspark
ビジネス向けAI
Word、Excelなどの業務の一部を代替
Copilot for Microsoft365
スライド生成AI
テキストからPowerPointなどのスライドを生成
Gamma、Copilot for Microsoft365、Gemini in Googleスライド
生成AIが活用される分野・仕事
パーソナルアシスタントの進化
AppleのSiri（Apple Intelligence）やGoogleのGeminiなど、話しかけるだけで調べてくれたり、会話ができたりしています。個人の特徴などを学習して、その人に合った情報を引き出してくれます。
Chat GPTにを自分で設定したあだ名で呼び（「ちゃっぴー」など）、お友達のような感覚でお話している人も多いです。今後はもっと会話の文脈を理解し、より自然で柔軟な応答ができる「本当に頼れるアシスタント」へと進化していくでしょう。
教育・学習サポート
生徒一人ひとりの理解度に応じた問題や解説をその場で生成できるため、パーソナライズされた学習が可能になります。また、言語学習やプログラミング学習でも、実践的な会話やコード例を提示してくれるAI教師になります。
私もChat GPTにコードを書いてもらったりしています。間違えも多いですが、トライ＆エラーを一緒に考えてくれて自分ひとりで調べるより効率的です。しかも不明点を質問すると答えてくれるのも大きいです。
クリエイティブ業界の革新
イラスト、音楽、動画、シナリオなど、生成AIはゼロからコンテンツを生み出すことができるため、アーティストの補佐や新しい表現手段として注目されています。私もブログのサムネイルをAdobe Fireflyで作ることがあります。
画像・イラスト・動画・音楽・バーチャル声優などがすでに仕事に活用できるまでに生成可能です。
医療・福祉分野での活用
膨大な症例データをもとにした診断支援や、医療文書の作成などでAIが役立ちます。高齢者や障がい者へのコミュニケーション支援として、対話型の生成AIロボットが活躍する可能性もあります。
ビジネス支援・業務自動化
資料作成、議事録要約、アイデアのブレストなど、日々の業務に生成AIが入り込むことで、生産性が大きく向上します。企業によっては「AI部下」が当たり前の存在になるかもしれません。以前ほど人手がいらなくなる業界も増えてきています。
生成AIは、今後あらゆる産業・サービスに組み込まれていくと考えられます。かつてスマートフォンが私たちの生活を一変させたように、生成AIは次の時代の「当たり前」になる存在です。これからどのようなサービスが生まれてくるのか、今からとても楽しみですね。
