
2016年7月、1週間ほどイスタンブール市内に滞在しました。私が滞在したのは、グランドバザールのすぐ近くで観光客が多く集まる場所です。
ちょうど数日前にアタテュルク国際空港で爆発事故(テロ)があった頃で、空港はかなりの厳戒態勢でした。あまりに巨大な空港で、あらゆる人種が行きかいしていますので、テロによる不審人物を見分けるのは難しいかと思います。もし行かれる方は、外務省危険情報をよく確認して、危険な場所は観光予定に入れないようにしてください。各国の大使館近くも近づかない方がいいかもしれません。
ここからはテロとは関係ありませんが、私が実際に体験した、ちょっといやだった事と、最悪だった事です。
日本語で話しかけてくる人は危険
有名観光地(グランドバザール~アヤソフィア~ブルーモスク)周辺を歩いていると、必ずといっていいほど、トルコ人に話しかけられます。
「こんにちは~」
と日本語の挨拶からはじまり、日本人だとわかると長い話をはじめる方もいます。
・日本人の友達がいる(あっそうですか)
・日本に行ったことがある(あ、どうも)
・ついこないだ日本人の結婚式に参列した(ほ、ほう・・・それはよかった)
言われるたびに( )内のようなことを心の中で言っていました。
この結婚式の話は、何人かから聞きましたが、無視していてもついてきて勝手に長い話をはじめます。だいたいは英語です。内容は以下のとおり。
・・・せっかく日本人にまた会えたのだからトルコのものを、何かプレゼントしたいな!ぼくのお店はすぐそばにあるんだけど、ちょっと時間あるかな?チャイでもごちそうするよ!」
途切れることなく、こんな話をされます。
この、自分の店に誘導するの、とても危険です。ぜっっっっったいについて行かないでくださいね。
行ったらどんな目にあうかわかりません。今まで見た中だと、睡眠薬入りのチャイをのまされて、お財布を盗まれるとか、高いジュータンを買わされるとか、散々な目にあっている方の情報がありました。
「日本人ですか?」と話しかけられた時、「私は日本語わっかりません」風を装って通り過ぎようとすると、後ろから「あ、携帯落としましたよ!」とか、「あ、あぶない!!」とか、日本語で騙してきます。とっさの一言には、つい体が反応してしまうものですが、定番の嘘ですので、日本語で言ってきても無視を続けてくださいね。
何日かたつと、同じパターンにだんだんイライラしてきて、男性2人に話しかけられた時「うるさいこのホ★◯■◎~!☆モやろー」と、日本語で罵声をあびせてしまいました。さすがに急に怒鳴られたので向こうもキレて捨て台詞をはいてさっていきました。(人通りが多い場所でやってくださいね。無人の場所だと殴られるかもしれません)
ちなみに、観光地ではなく普通の住宅街などでは、全く話しかけられません。こちらから道を聞くと丁寧に教えてくれてとても親切ですが、こちらから話しかけないかぎり、相手から話しかけることはありません。
話しかけてくる時は、なにか魂胆があるとき!!!
ぼったくりタクシーが多い
現地トルコ人も騙されてしまうという、ぼったくりタクシー。
かなり巧妙で騙し方がうまいそうです。
私もタクシーには乗らないで過ごそうとしていたのですが、どうしても交通の便の悪いところに行く用事があり、乗ってしまいました。
ちょうど疲れている所に通りかかったタクシー。手をあげて止めて乗りました。観光地で待機しているタクシーとは違い、自分で止めたタクシーなので、まさかボッタクリに会うわけないだろーという気持ちと、数日滞在してイスタンブールに慣れてきた気持ちから、つい気が緩んでしまいました。
乗ると、とても親切にいろいろ話してきます。
「どこからきたの?」「いまの所は交通量が多いから、タクシー止めるのは危ないよ」「右側に見えるのは、◯◯だよ」などとやわらな口調だったので、ついつい話を聞いてしまいました。メーターがなんだかすごく跳ね上がっている感じがしましたが、トルコのタクシーメーターを見るのが初めてだったので、あまり気にしていませんでした。
いざ目的地に到着して、お金を払うときに、あれ?かなり高いな?と思ったのですが、「橋を渡ったから、通行料がかかるよ」と言われ、それに関してはあまり疑問に思いませんでした。(実際に、通行料はかかりません)80TLだったかな?(2400円くらい?)
100TL札を出したのですが、「あれ?ちがうよ10だよ」と言われました。運転手の手を見ると10TLが。
あれ?疲れて間違えてしまったかな?と思い、再び100TLを出します。
すると、また「あれ?また10だよ。違うよ」と口調を強めに言うので、ここでやっと気づきます・・・。運転手の反対側を見ると先ほどのお札が落ちていて、「あ!!!すり替えられた!!!」と・・・・・。こんな手口があるとは知らず、文句を言いましたが、相手も先程とは態度が全く違う別人となり、「お前馬鹿か、手にもってる金ぜんぶよこせ!!」と罵声をあびせてきました。
これはやばい!!と、とりあえずタクシーを降りて、足早に立ち去りました。
幸い、目的地にはきちんと到着していましたが、タクシーは走り去り、どこの誰か分かりません。しかも、6000円ほど取られてしまいました・・・・・・(悲)節約していたお金がとられたことと、運転手への腹立たしさと、自分の馬鹿さで、しばらくはどこを歩いたのか分からないくらい、最悪の気分となりました。(この最悪の気分は、しばらく引きずることに)
ただ、知らない場所に連れて行かれたわけでもなく、自分も無事だったのでしょうがない・・・と思うことに。時間が経つにつれ、腹立たしさも薄まっていき、記事に書けるほどになりました。
ちなみに、あとに調べたことですが、タクシーに乗る際の注意事項です。
- タクシーに乗る際にまず場所を提示し、いくらくらいで行けるかを交渉すること。
- 交渉なしにメーターで運転しても、メーターをよく見る。急に跳ね上がることがあればそこで車を止めさせる。
- 乗る前に車のナンバーを写真に撮る。
- スマホやカメラを手にもち、いつでも運転手の顔を写真に撮れるようにする。
- トラブルになったら、警察に行くことを伝える。
- 本当に危なくなったら逃げる。(幸い外国のタクシーは自分でドアが開けられます)
6番目は滅多なことではないかと思いますが、他の国でもやばい時は逃げましょう!
逃げるは恥だが役にたつ!!???
とにかくとても貴重な経験となりました。出来れば1度も経験したくありませんでしたが・・・・・・。
悪い人はどこにでもいる
今回の件は、トルコだから・・・というわけではありません。
日本でも歌舞◯町などの繁華街で騙されている外国人観光客がいるそうですし、観光客相手に騙そうという悪い方は、どこの国でもいるかと思います。
実際に私はトルコが大好きになり、またすぐにでも行きたいくらいの気持ちです。トルコの人たちは本当に親切です。綺麗好きで、真面目に仕事をしている姿もよく見かけました。1個1TL(約30円)のスイートコーンを朝早くから仕込みをしている姿など見かけるたびに、「ここでタクシーに取られた6000円使ってあげたかったーーー!!!」と思うほどです。
ここに書いた以外にも、まだ騙しの手口はあるかもしれません。
もし少しでも疑問に思ったら、一度スマホで検索して、その都度対処してくださいね!